須賀敦子さんとしげちゃんとようちゃん

http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/1951/books/Atsuko_Suga.htmlに書き直しました



  『遠い朝の本たち』(筑摩書房) 1998年4月刊行

  1991年8月号〜92年『国語通信』、93〜94年隔月で『ちくま」に連載されていたという。

  『ユルスナールの靴』(河出書房新社) 1996年10月刊行

  1994年11月号〜96年5月号『文藝』に7回連載されていたという。

 たまたま出会ったそれは文庫本で、書店に平積みされていた。『コルシア書店の仲間たち』というタイトルと、船越桂の木彫の人形の写真に惹かれ、手にとった。開いた冒頭の文章から魅了された。読み進み、「こんな気持ちのいい文章があるのか」と、すがすがしい喜びを感じた。

 ほかの本も読んだ。『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『本に読まれて』『ミラノ 霧の風景』  そのうちのいくつかは愛読の対象となり、迷いつつ生きていった須賀さんの姿に共感してきた。

アルザスの曲がりくねった道』が完成されていたらよかったのに、と思う。