三浦しをん『木暮荘物語』

年末におもしろかった小説は、三浦しをんの『木暮荘物語』

年末の読売新聞で、或る書評者がおすすめの3冊にあげていて、たしか、こんなことを書いていた。
  「三浦しをんは、もはや国民作家だ。
  老若男女問わず、誰にでも愛読される、稀少な作家だ。」

(確認せずすみません‥‥でも、)

この評に共感した。

こんな小説を書いた人が30代前半だなんて、びっくりする。

自分は『まほろ駅前多田便利軒』『風が強く吹いている』『神去なあなあ日常』より、好きだ。

ストーリーに、細部に、共感したからだと思う。

人形浄瑠璃がきわめて魅力的にとりいれられている『仏果を得ず』、妄想部分がすてきな『ロマンス小説の七日間』が今までは別格だった。



年末は『乙女の日本史 文学編』(堀江宏樹・滝乃みわこ/実業之日本社)にもおもしろいところがあった。