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8月の田舎暮らし

写真つきの文が↓ありますhttp://www.geocities.jp/utataneni/nature/new.html
加筆訂正も↑でする予定です


 越後平野に行った。魚野川のあたりに入ると、高速道路の路面が波打っていた。新しく舗装されたところも多い。中越地震の被害は思っていたよりひどかったようだ、と思った。

 しかし、そんなのは序の口であった。たとえば、山には茶色い部分が目立った。あちこちが崩れたのだ。地震関係で部落に入った人は、住民が避難した山あいの集落はゴーストタウンのようだと思ったという。

 越後平野は、斎藤真一の描いた瞽女(ゴゼ)の絵の背景そっくりだった(長野県の北野の美術館所蔵)。平らな野が広がり、その向こうに壁のような山波がある。

 群馬県の赤城山や榛名山とはちがって、ここには「裾野」というものがないように思った。ゆるやかな傾斜は見られず(ほんとはあるのだろうが)、いきなり山がでんと存在しているようだった。

 対して、群馬県沼田市、水上町のあたりは山しかない感じ。山国。山が大海の波のよう。
 また、わたしが住んでいる所は、里山があり、おだやかでまろやかな山村という感じがする。新潟県に接する群馬県北部は、山奥の真打ちだと思った。



 今年は、お墓のサルスベリがほんとうに満開だった。てっぺんまで濃いピンク色の花がついて、美しかった。 



 夕方、ふと空を見たら、秋の空だった。地上はまだ暑いけれど。サルスベリも終わりに入ってる。


 群馬県立みかぼ森林公園(藤岡市)へ行った。日野地区のあたりから、だんだん山奥へ渓谷へと入っていく感じがする。
 公園はいろいろな花が咲いていた。霧がまいていた。道にきれいな石が露出していた。

 帰り、車から降りて、鮎川の上流を見た。白いしぶき、轟音。もし死にたくなって夜ここへ来たら、「自然」に引き留められることはなくて、むしろ滝の音が「おまえはこの世と関係ない」とか聞こえてきて、死んでしまうんではないか。

 翌日もみかぼ森林公園へ行った。やはり曇りの日。

 スーツのスカート、革靴で砂利道を歩いたのを覚えている。車やバイクの男性が過ぎていった。どう思われたのか気になってしまった。





 夜、道を歩いた。気がついたら、辺りは鈴の音のような虫の音に満ちていた。でも、鈴虫(スズムシ)かはわからなかった。
 稲に一匹、蛍(ホタル)がくっついて光っていた。
 わたしはここがとても好きだと思った。魅力的な場所だ。