2016-02-23から1日間の記事一覧

椿餅と源氏物語――次代の低き貴公子達と恋の終幕

(承前) 椿餅を、蹴鞠の後の宴で若い貴族たちがはしゃぎながらつまむ「若菜 上」。 つづく「若菜 下」では、恋心の高じた柏木がついに侵入し、女三の宮は妊娠してしまう(次巻「柏木」で男児の薫を出産)。 世間からすると、栄華を極めた源氏が老いてなお、…