酷い!真田丸で撃滅された雑兵の気持ち『とっぴんぱらりの風太郎』万城目学著

『ローグ・ワン』と似ているけれど、こちらを読み終わった直後は、怒りすら覚えた。 なぜなら、本を読める時間はあまり無いので、読む本一冊一冊は自分にとって最高の本であってほしい。 (本だけでなく、映画や音楽、マンガに対しても同じように期待してし…

群馬県民の『薄情』絲山秋子さんの小説の感想

『薄情』は、やっぱりおもしろい。 最近また気になっている。 絲山秋子さんの小説である(谷崎潤一郎賞受賞) 高崎市 “移住” 十周年の記念作といえるようだけれど、“移住” 初期の『ラジ&ピース』が明るさが差して、思いやりに包まれ、軽やかで、まるで色彩…

澤田瞳子さん『孤鷹の天』『若冲』『夢も定かに』

澤田瞳子(さわだとうこ)さんは気になる小説家だ。 初めて知ったのは『孤鷹の天(こようのてん)』の短評だった。 奈良時代が舞台の優れた青春小説、というような紹介に、強い興味が湧いて読むと、全体は生硬な印象だけれど、ほかの小説には持ったことのな…

高橋源一郎訳「方丈記」は訳ではなかった!(日本文学全集)感想

インターネットで評判を知り、興味が湧いて読んでみた。 夕食前のひとときに、夢中になってページをめくった。 「おもしろい!」 方丈記は、もともと好きな古典である。 関心をもっている家/住まいについて論じられているし、とても短いからだ。 四〇〇字詰…

『ジニのパズル』読後に完成する美しいパズル:感想

発売後から評価の高いことや、芥川賞候補に選ばれたことも知ってはいたけれど、手に取ったのはテレビ番組『アメトーク』の「読書芸人」の回で俄然、興味を掻き立てられたからだ。 わくわくして読んでみると、予想以上に粗削りで陳腐だった‥‥ ところが今は、…

A国大統領選からの源氏物語――紫式部がいる!

政治のできごとや社会の様子に「現代の世界は最悪かも‥‥」と絶望しかけたとき、ある本のことを思い出したら、元気になれた――その本が『源氏物語』である。 主人公の光源氏は徹頭徹尾、理想的な男性だ。 だから、実際の当時は、そうではない支配者層の男性や…

絲山秋子さん『薄情』谷崎潤一郎賞@群馬県(3)

主人公はふつうの群馬県民ではない。 だからいいのだ。 『薄情』の絶妙な味わいは、「宇田川静生」がふつうの群馬県民ではないことに起因している。 「おれ」はいうなれば、半神半獣ならぬ、半深半住だ。 県北の嬬恋村に五か月くらい住み込んで、キャベツ収…

絲山秋子さん『薄情』谷崎潤一郎賞@群馬県(続)

群馬県民としての違和感について。 たとえば、わたしは『薄情』の舞台とおなじ平野に住んでいたけれど、「あの大雪」についての感想は違う。 1日め 降雪予報は知っていた。 けれども夕方、翌日の気の進まない集まりに対し、「雪が降ったら行くのがめんどう…

絲山秋子さん『薄情』谷崎潤一郎賞@群馬県

2016年、群馬県民はある文学賞のニュースに大喜びした。 ノーベル文学賞ではない。 発表の翌日だったかには 「絲山さんがナントカっていう賞もらったんだってね!」 「すごい賞ですよね。よく話題になる芥川賞なんかより」 「そうなの!?」 「芥川賞って年…

フジバカマの香りまとう源氏物語の貴公子たち

「フジバカマに王朝人の芳香」という読売新聞の記事がおもしろかった(2016年10月6日付) 『暦めくり』という連載記事で、執筆者は斎藤雄介氏(編集委員) 葉を乾燥させると、甘い芳香がする。 中国では、若葉をもんで髪の毛にしのばせ、湯に入れて浴し、ま…

『涙から読み解く源氏物語』で読む源氏物語

『涙から読み解く源氏物語』鈴木貴子氏(笠間書院/2011年) この本を読みながら、源氏物語について、つらつら思ったことです。 【涙から読み解く源氏】 光源氏はよく泣くと言われるけれど、一般的に女性的、と言われる要素を持っているところがふしぎな魅力…

二つの時間を生きる『シン・ゴジラ』―災後の傑作だ

目撃せよ、この神話! 『シン・ゴジラ』(庵野秀明/総監督・脚本)を観ると、二つの時間を生きることになる。 それは、ゴジラを知らない時間と、東日本大震災を知らない時間である。 東京湾――江戸前――に、のたうつ尾っぽ(巨大なミミズみたいだった。あと恐…

私も拾いたい―鴻池朋子の「あたらしいほね」"根源的暴力vol.2"の感想

「あたらしいほね 鴻池朋子展 根源的暴力vol.2 A New Species of Bone Primordial Violence」 群馬県立近代美術館(高崎市) 「あたらしいほね」、とか「根源的暴力」、というタイトルだけだったら行かなかっただろう。チラシをはじめ、各種メディアに掲載さ…

ネクトンの事考えてまう…絲山秋子「ネクトンについて考えても意味がない」

絲山秋子さんの中編『小松とうさちゃん』は魅力的な(恋愛と暴力についての)小説だけれど、単行本に同時収録されている短編もおもしろい。 『ネクトンについて考えても意味がない』 題名といい、とても新鮮な感じを受けた。 「こういう内容、設定の小説を知…

幸福な末裔――小松とうさちゃん、と絲山秋子さん

【ふつう、母の遺産なんか、何もないんだよ?】 水村美苗さんの長編小説『母の遺産』を読むと、下降感にやられる(2010年〜読売新聞連載) 没落して、老後に突入する怖さでいっぱいになってしまう。 気の利いた人はみなああいうマンションに移り始め、このま…

椿餅と源氏物語――次代の低き貴公子達と恋の終幕

(承前) 椿餅を、蹴鞠の後の宴で若い貴族たちがはしゃぎながらつまむ「若菜 上」。 つづく「若菜 下」では、恋心の高じた柏木がついに侵入し、女三の宮は妊娠してしまう(次巻「柏木」で男児の薫を出産)。 世間からすると、栄華を極めた源氏が老いてなお、…

椿餅と源氏物語――いはけなき柏木物語「若菜」

(承前) 柏木が女三の宮を見た蹴鞠のあと、源氏は"東の対の南面"で人々をもてなす(「若菜 上」) 華やかなイベントは新婚の宮側に見せて、準備の必要な宴会は、センスが良くて女主人として有能な紫の上側に任せる、ということだろうか。 殿上人は簀の子に、…

椿餅と源氏物語――不穏で退廃的な春の六条院

源氏物語に桜餅ならぬ椿餅(つばきもち)というお菓子を、若い貴族がふざけながら食べるシーンがある、という記事に引きつけられた。 若い貴族が蹴鞠を楽しんだあと、椿餅をふざけながら手に取って食べる場面がある。 ここでもつばきは若さの象徴だ。 読売新…

るろうに剣心の限界「伝説の最期編 るろうに剣心」映画雑感

この三部作映画の最終編の輝きは、なんといっても志々雄真実(ししおまこと)によってつくられている。 軍艦「煉獄」(すごい名前だ)での最終対決でも、ヒーローの緋村剣心は完全に劣勢。 斎藤一(はじめ)、四乃森蒼紫(しのもりあおし)、相楽左之助(さ…

るろうに剣心「誕生編 剣心の覚醒」映画雑感

実写版『るろうに剣心』三部作は、一言でいうと、見ごたえのある殺陣(アクションシーン)と、引き込まれる成長物語が魅力である。 原作との違いに批判もあるらしいけれど、原作を知らないわたしは夢中になった。 娯楽大作ならではの「あれ?」と辻褄の合わ…

『伊豆の踊子』川端康成←→ベルリンの『舞姫』森鷗外(鴎外)

森鷗外(鴎外)の『舞姫』を好きな人、熱烈なファンって今どれくらいいるのだろうか? 高校の国語の教科書に載っているので、現代の多くの読者は学生だろう。 学生たちはこの小説をどう評価するのだろうか。 「太田豊太郎君、君は間違っている」という激しい批…

ホラー×モンスターの『けむたい後輩』柚木麻子

『けむたい後輩』は今一番好きな小説だ。 だから、『ダ・ヴィンチ』2015年12月号「柚木麻子特集」での作家のコメントは驚きだった。 わたしにとって、真美子はモンスターだし、栞子が幸福だとは思えないからだ。 栞子は何も生まず、消費し、だめ男に搾取され…

影のヒロイン「いと不調なる娘」が見せる貴族社会

源氏物語の“正編”(光源氏が生きている「幻」までとする)において、取り上げるべき女性登場人物(キャラクター)といえば、藤壺の中宮、紫の上、六条の御息所、明石の君、朧月夜、空蝉、末摘花、夕顔、玉鬘、朝顔の姫君、女三の宮、葵の上、花散里、弘徽殿…

須賀敦子さんの指さす世界、書いた世界――『モンテ・フェルモの丘の家』『須賀敦子全集4』

須賀敦子さんが書いてくれたから、知った作家、読んだ本がある。 ナタリア・ギンズブルグ、須賀敦子訳『モンテ・フェルモの丘の家』(『池澤夏樹個人編集 世界文学全集』河出書房新社) 久しぶりに読んだ。 原題は『町と家』『都市と家』だったというが、そ…

坂田和實『ひとりよがりのものさし』――大いなる勘違い

坂田さんのことを知ったのは青柳恵介の『骨董屋という仕事』という本(平凡社)を読んだときで、20代だった。 そもそもの始まりは『一万円の骨董・アンティークス』という末続堯の本(京都書院アーツコレクション)との出会いだった。 『一万円の骨董・ア…

芦雪:南紀無量寺の襖絵群――虎と夢の時間

本州最南端、潮の岬(しおのみさき)から戻ると、函館の航空写真みたいな、左右を海に挟まれた串本の町が現れた。 町は、海面と同じくらいの、平らな半島に広がっていた。 地方銀行、個人商店、民家の建てこんだ狭い道を進むと、錦江山無量寺(臨済宗)・「…

群馬県高崎市紅雲町が舞台――吉永南央『珈琲屋こよみ』シリーズ

書店の地元作家コーナーで名前を見た気もするが、何も知らないまま手に取った。 わたしが机に置いたその本に、ある人が手を伸ばした。 紅雲町にいたことがあるのだ。 そう、「紅雲町」は実在する。 女子高があり、東京へつながる駅、県庁に近い――群馬県前橋…

黄金の時代、ゴールデン・エイジ →→平安時代、藤原時代

日本の歴史で一番引きつけられるのは、平安王朝、藤原氏繁栄のころ。 個性を持った、いろいろな女性の様子が生き生きと書き残されているからだ。 たしかに宮廷は後もずーっと続き、女房(上級召使い)も存在した。 鎌倉時代も、貴族女性が新鮮で深遠な和歌世…

諸兄による源氏物語ブック

源氏物語についての本を読むと、尊敬すべき諸姉に出会えるけれど、もちろん諸兄の本にも教えられてきた。 筆頭は橋本治氏。 『源氏供養』(中公文庫) 初めて読んだのは、橋本治節に夢中だった高校時代かもしれない。 源氏物語についてほとんど知らなかった…

源氏物語パスファインダー/源氏物語ブック

ことしの大学入試センター試験の国語は、古文の問題が難しく、全体の平均点も最低だったらしい。 たしかに『源氏物語』は、和文体の「小説」の最高峰だ。 けれども、屈折した心理が精緻、複雑な文体で織りなされている世界に、楽しく気軽に入っていける本が…

アリス・マンロー × 源氏物語――「夢浮橋」の彼岸

ノーベル賞受賞をきっかけにアリス・マンローの小説を読んだ。 短編「次元」(『小説のように』)を読んだとき、「紫式部はこういう小説を書きたかっただろう」と思った。 源氏物語ははじめ、華やかな歴史物語であり、「若菜」以降も光源氏の退場までは、陰…

センター試験で読む『源氏物語』−エリート夕霧の恐ろしい愛−

「大学入試センター試験にいい思い出がない」とか「興味がない」という人もけっこういるかもしれない。 自分もそうであったが、そんな方々にも、国語の本文(テキスト)を名文のアンソロジーとして読んでみることをおススメしたい。 評論(大問一)は新鮮な…

アリス・マンロー ――荒れた世界で生きる

やんごとなき読者も愛読す アリス・マンローの3冊の小説を夢中になって読んだ。 この作家のことを知ったのは、イギリスのエリザベス女王が読書好きに変わっていく『やんごとなき読者』(アラン・ベネット。市川恵里訳)で。 古今のいろいろな作家の名前が出…

“あかりの湖畔”の近くに暮らして

登場人物の三姉妹が描き分けられているすてきなカバー(画・木村彩子さん)の単行本を裏返して、ハッとした。「あ、榛名湖と榛名富士!」 山と湖面、手前に梢、という風景の絵が、よく観光用に使われている榛名湖の写真とそっくりに見えたのだ。 読売新聞で…

自己啓発書が好き――『風姿花伝』世阿弥

書店の棚や、売り上げランキングを見ると、世の中には自己啓発書があふれている。 「自分には必要ない」と思っていたが、ふと気づいた。 世阿弥の文章は、断片であっても、りっぱな自己啓発書ではないだろうか。 有名な『風姿花伝』は、深刻幽玄、むずかしそ…

さは自らの祈りなりける―源氏物語ミステリ『望月のあと』森谷明子

小説、テレビドラマ、映画など、世の中にはミステリー作品があふれていても、自分は興味がないと思っていた。 しかし、『ビブリア古書堂の事件手帖』(三上延)の発売日はチェックしていたし、『千年の黙(しじま) 異本源氏物語』→『白の祝宴 逸文紫式部日…

極上の愉楽『ビブリア古書堂の事件手帖 4』三上延

既巻でもSF、コバルト文庫、まんが、いわゆるサブカルチャー的な作品や、アニメ、絵本とともに、それらとは対極的な、国語の教科書に載っている文豪(的存在)の本が取り上げられてきた。 そして、どの話でも、基本的知識から驚きのトリビアまでが織り込ま…

本をめぐる愉楽『ビブリア古書堂の事件手帖』三上延

作者によれば後半に入ったという4巻までについて、勝手な私的ランキングを挙げたい。 1位 3巻『栞子さんと消えない絆』 2位 2巻『栞子さんと謎めく日常』 3位 1巻『栞子さんと奇妙な客人たち』 最新刊『栞子さんと二つの顔』も好きだけれど、なぜか既…

超然を支えるもの――絲山秋子『作家の超然』

『作家の超然』(『妻の超然』所収)は忘れられない小説だ。 連作3編の掉尾にふさわしい作品であるだけでなく。 絲山秋子さんによる群馬県の小説では、木々の緑が光り輝いているラストの『ばかもの』、「FMぐんま」内部を覗くような期待感と主人公の快復…

はんぱ者、読書をす。『終わらざりし物語』J.R.R.トールキン

前にもふれたように、『指輪物語』を通して読んだのは1回だけ。 『指輪物語』のことは、すごい、と感嘆している。 読んでいた時も、最初のあたりは長〜い描写に無理をしたり、女性がなかなか活躍しないのでイライラしたけれども、後半はページをめくるのも…

2013講書始 『ホビットの冒険』トールキン・瀬田貞二訳

このタイトルに、多くの人は変な気がするだろうし、不遜と感じるかもしれない。 一般的に想起されるのは皇居の行事であり、それは講書始の儀といわれ、学問始でもあり、皇族がノーベル賞受賞者らとともに、各界学識者から講義をお聞きになる儀式のようだから…

2013書初 『忘れられる過去』荒川洋治 → 『麦』石原吉郎

荒川洋治さんの文章が好きだ。 平明な文章なのに、語り口が人なつこくて、いろいろ教えられるのだ。 こうした作品を知ることと、知らないことでは人生がまるきりちがったものになる。 それくらいの激しい力が文学にはある。読む人の現実を生活を一変させるの…

2013読書始 『評伝 野上彌生子 迷路を抜けて森へ』岩橋邦枝

野上彌生子の“北軽もの”。 年末2回にわたって取り上げた建築小説『火山のふもとで』(松家仁之著)。 これらを好きなのはなぜか? (『火山のふもとで』には野上弥生子らしい作家「野宮春枝」が重要な人物として描かれている) この本を読んで、その理由が…

2012よかった7冊『流れる』『アフリカの日々』『旅』+α

『流れる』 幸田文 『アフリカの日々』 ディネセン 『旅』 谷川俊太郎・香月泰男 『読み解き源氏物語』 近藤富枝 4位 『流れる』 幸田文(新潮文庫) 高校の図書室は文庫コーナーで、幸田さんの随筆に出会い、夢中になった。 古書店の100均を愛用していたの…

2012よかった7冊『気仙川』『被災した時間』『川の光2』

『気仙川』 畠山直哉 『被災した時間』 斎藤環 『川の光2』 松浦寿輝 1位 『気仙川』 畠山直哉(河出書房新社) 書評で知って手に取り、結局プレゼントとして買ってもらった。 冒頭の文章の内容には、ショックを受ける。 そのうち、ことし通った地域である…

すてきな別荘村に住めなくても『時の余白に』

前に書いた建築小説について、インターネットでの感想には、筆記具などの小物までセンスがいい、などと称賛されている。 そうなのか。 縁がないからまったく、気がつかなかった。 この点について、読者の好みは分かれるだろうと分析している人もいる。 そう…

謎めいたタペストリー 『火山のふもとで』松家仁之

新聞の書評で興味を惹かれ、いろいろなメディアにおける高評価や、書店で平積みをちらりと立ち読みして、無性にほしくなってしまった。 「話題の、良質な長編小説をじっくり味わいたい!」と。 実際に読み始めてからは、「古典的な小説なのかな」とトーン・…

『江戸の風雅』番外編〜酒井抱一〜

酒井抱一『四季花鳥図巻』のミニ複製(上下2巻)が、群馬県立近代美術館のミュージアム・ショップで売られていた。 教科書にも出ている、ドラクロワの『自由の女神(民衆を導く自由の女神)』がルーヴル美術館から来たとき、家族に連れられ、東京へ見に行っ…

『江戸の風雅』 others

そのほかによかった作品 新聞などでも紹介されていた狩野探幽『鸕鷀草葺不合尊降誕図』(うがやふきあえずのみことこうたんず) 鶴の恩返しが想起される絵。こちらは「チョッ」って覗き見ちゃった感じ。 山幸彦の左下から、タテ長の画面下まで続き、さらに横…

『江戸の風雅 旧きを知り 新しきを創った絵師たち』群馬県立近代美術館

ランキング“ベスト8” 1位 酒井抱一 『朝顔図』 好き。かたちと青い色がいい。 『秋草花卉図』も好き。 金地に、べったりとしたカラフルな塗り絵みたいでもあるんだけど、花の向き、葉のそよぎ、葉先・枝先の向きがすばらしい。目に快い。快楽。軽快な感じ…